解離性障害 (多重人格)

多重人格障害の症状について

多重人格障害(解離性同一性障害、DID)は、ひとりの人に、はっきりと違う2つ以上の同一性、または人格状態が存在する状態を特徴とする解離性障害です。一般的によく「多重人格・二重人格」とよばれる症状です。
 
多重人格障害の人は、自分がしたことを覚えていなかったり、自分のやったことを説明できなかったりすることがあります。自分のことを「私たち」「彼」「彼女」などとよぶことがあります。
 
 
ひとりの人の中に存在する複数の人格のうち、いくつかの人格は自分の個人的情報を知っていますが、他の人格はその情報を知らないことがあります。また、いくつかの人格同士はお互いの存在を知っていて、自分の内面から会話が聞こえたり、自分の中にいる人格が自分の行動について意見を言ったり、話しかけてくる声が聞こえてきたりすることがあるようです。一方、他の人格の存在を知らない人格が存在することもあるようです。
 
人格が入れ替わり、ひとつの人格が表に出ているときにとった行動を他の人格が認識していないことが、日常生活を困難にする大きな原因となるようです。
 
 
多重人格障害の原因は、ひとつではありません。複数の要因、たとえば、
 
・非常に強いストレス
 
・自分の記憶や受け入れられない現実を、意識的な思考から
 分離させようとするはたらき
 
・精神の発達異常
 
・小児期の愛情の不十分さ
 
などがあります。
 
 
多重人格障害の人は、幼少期に100%近く身体的・性的虐待などの体験を持つ、とされています。また、虐待された経験はなく、幼い頃に親を亡くしたり、重い病気の治療を繰り返したり、極度のストレスを経験している場合もみられます。これらの体験に加えて、家族・親類や地域など、親しい人々からの心理的援助が欠如した状態で育った人が多く見られることが報告されています。
 
このことは逆に、虐待や極度のストレスを体験しても、その後の温かい保護や心理的援助が与えられることによって、発症を防ぐことができることを意味しています。
 
 
Dissociative Identity Disorder






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