脳への障害 (意識)

せん妄について

せん妄とは、意識水準が低下して、外界を正しく認識できないことと、注意力と思考力の低下に加えて、多くの場合、錯覚や幻覚・被害妄想などが現れることを特徴とします。
 
せん妄は病気ではなく、異常で一時的な精神状態を指します。突然始まって、数時間から数日間続きます。今日は何日で、どこにいて、今何をしているのか分からなかったり、最近の出来事を思い出せなかったりします。重症の場合は自分がだれかも分からなくなることもあります。
 
せん妄の症状は時間によって変化しやすい傾向があり、昼間にはみられず遅い時刻に悪化することが多くみられます。これを夜間せん妄とよびます。睡眠中も落ち着きがなく、睡眠‐覚醒のサイクルが逆転するため、昼夜逆転の生活をおくる場合もあります。
 
多くの場合、錯覚や幻覚(幻視)・被害妄想などが現れて不安定な状態になります。せん妄が続いている最中のことは、その後完全に思い出せないことが多いとされます。
 
せん妄の症状は、基になる身体疾患に伴って現れ、何らかの新しい病気が起こった徴候であることが多くみられます。多くの場合、その身体疾患が治癒するに従って改善してくるとされています。
 
 
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